表現をしていて感じるのは、
最後は「生命力」勝負なのではないかということです。

 

♦ 表現すると最後は本人が出てくる

私の友人に、たぶん同世代間では
日本で一番画力があるのではないかと思うイラストレーターの方がいます。

相当高いレベルで、現在もプロとして活動していますが、
今の世の中で名前が大きく広く出てくるのはなかなか難しいかもしれません。
(固定のファンの方はたくさんいらっしゃると思います。)

ご自身が望んでいないなど、いろいろと要素はありますが、
私から見て、何よりご本人が繊細すぎるのが一因ではないかと考えています。
儚いといいましょうか。

もちろんアーティストですから、
それも一つの個性なので
良い悪いといっているワケではありません。

表現をすると、最終的にはその人本人が出てきます。

それでは、その最終的に出るものって何なのかと思ったのです。

 

♦ それって“命”

思想も何も関係なくて、
やっぱり最後は生命力いかんによるのでは?と
近頃とみに思います。

ここでいう生命力は、健康とか病弱だとかそういうことに関係なく、
生きることそのものに貪欲かどうかが
“生命力の強さ”に関わっているのではないでしょうか。

表現を生業にする仕事ではなくとも、
何かを成そうとする人全てに当てはまると思っています。

例えば、経営者の方でそれなりの方に、
生命力を感じられなかったり、貪欲でない方はいらっしゃらないでしょう。

逆にエネルギーに溢れんばかりの方が多くないですか?(笑)

 

♦ 生き写すからエネルギーがいる

表現して伝えようとすると、
表現したものは思いの何十分の一に減るものです。

自分が感動したことを人に話して聞かせようとして
(ブログなどの文章に書きおこすのでもいいです)、
それがなかなか伝わりきれない思いをしたことのある人は多いと思います。

伝えるためのテクニックを体得しても、減ることには変わりません。
(減るからこそ伝えるためのテクニックは必須ですけど。)

でも、表現に定着させ思いを伝えるのに一番必要なのはエネルギーの強さで、
それがないとテクニックはいくらあっても思いは伝わらないままです。

表現物は特に(会社経営でも)、
最後は自分のエネルギーをそれに乗り移らせているからこそ
個性が出てくるのです。

 

♦♦♦ まとめ ♦♦♦

何年か前に某有名アートディレクターの方が
デザインに必要なのは「人間力」とおっしゃっていました。

その時はあまりに漠然としすぎてよくわからなかったのですが、
人間力の一つに「生命力」もあると思ってのエントリーでした。

技巧の稚拙を問うのではなく、
どれだけ強く思えるのかが一番大事なんだと思います。

 

それでは今日はこの辺で!また明日

 

*** 今日の雑談 ***

昨晩は雷と土砂降りでした。@東京
早めに帰ってよかったです。(笑)