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デザイン

デザイナー3分野の違い解説 <プロダクト・グラフィック・エディトリアル>

Posted on 2015-02-25

『デザイン』といっても、
その言葉には目的達成のための思想・設計から、
その思想を元に人が現実に実践・実行・体験できるようにカタチにしていく、
それぞれの分野があります。

それぞれの分野と書いてますが、
どれほどの総数があるのかはググってもよくわかりませんでした。(苦笑)

なぜなら目に見えるものから見えないものまで、
現代の人間社会において、適当でも真面目でも、
デザインされていないものは存在しないからです。

分野はそれぞれの専門として細分化され、
デザイナーであっても他分野では
なんて呼ばれているのかもわからないことも。。。
(私の場合はファッションや映像関係、比較的新しい情報・IT系辺り。笑)

いわんや、デザイン関係以外の方であれば
「で、何やっているんですか?」というのが
正直なところなのではないでしょうか。

特にカタカナ英語なのもわかりにくさに拍車がかかっています。(苦笑)

今日は「プロダクト」「グラフィック」「エディトリアル」の
3分野のデザイナーの違いを私見でザックリ簡単解説をしたいと思います。

厳密にいえばいろいろ違うんだけど(笑)、
ここは全体をお伝えするために言い切ります。

 

♦ プロダクトデザイナー

物体・物質が専門のデザイナーです。

こちらは特に日本が得意といわれる“ものづくり”に大きく関わる分野になります。

普段の生活雑貨や、家具や食器、文房具、などなど。
毎日の生活の中で意識していない製品(歯ブラシとか)や
嗜好品に近い製品(香水の容器とか)などをカタチにしています。

最近では伝統工芸品も現代に合わせた商品として
プロダクトデザイナーと組んだりして作られたりなど、
こちらもプロダクトという言葉自体の概念が広いので、
作っているものをみるとその種類は多岐に渡ります。

ただ、モノを機能させるには
カタチだけを作れば済む時代はとっくに終わっており、
それらをどう作るのかの製造から、
どう使うのかのコトも含めて考えることが
今の時代は求められていますし、
それに応えられるデザイナーも増えているのではないでしょうか。

 

ちなみにインダストリアルデザイナーは
主に大量生産向けの工業製品をデザインします。
車・ケータイ・家電・産業機械などなど。
ジョナサン・アイブはAppleのインダストリアルデザイナー。

概念的には
プロダクトデザインがインダストリアルデザインを内包しています。

プロダクトデザイン > インダストリアルデザイン

 

人間工学に基づくデザインですので、
評価は国境を越えやすいかなと個人的には考えています。
(あくまでグラフィックと比べてですけど。)

 

■知っているデザイナーさんかも?
山中俊治さん(Suica 自動改札機をデザイン)
奥山清行さん(フェラーリをデザイン)
田子学さん(amadanaの商品デザイン)
nendoの佐藤オオキさん(なんかもういろいろ。笑)

 

 

♦ グラフィックデザイナー

視覚表現が専門のデザイナーです。
*こちらが私の専門分野です。

情報を文字・写真・色・図・イラストなどを用いて
視覚的に「どう見せて、どう伝えるか」が仕事の核になります。

こちらも扱う種類は多岐に渡りまして、
よく見るのは企業やサービス、商品などのロゴ、
広告関連のビジュアル、本・雑誌の装幀や表紙、カタログやチラシ、
パッケージも印刷物ならその範疇となります。

昔から情報媒体が紙だったがゆえに
グラフィックデザイナーは印刷物に強いです。
(20年後はわからないけど。)

情報を見せる仕事ですので、
webデザイナーになったグラフィックデザイナーもいますし、
文字(フォント)自体のデザインもグラフィックデザイナーがやったりします。

(パッケージデザイナーやら、タイポグラフィックデザイナーとか
それぞれ専門も名称もあるのですが、ここでは割愛します。笑)

 

ヒトが視覚から得る情報量は8〜9割といわれているそうですが、
情報伝達手段として“見る”というのは、どの感覚器官より重要な働きをします。

“見る”という感覚からの
“魅せる”コミュニケーションが得意ですが、
単にキレイに見せるのが仕事ではなく、
言葉も、言語情報以外の情報も使ってコミュニケーションを図るのが仕事であり、
そのためにはどうありたいのかという理念が必要になります。

昨日のブログに『デザインは“顔”』と書いたのもそれが理由です。

見え方から“あり方”を伝えるものとして
ブランディングに大きく関わる仕事でもあります。

 

扱うのが情報であるため、言葉がいらない表現や
問題解決が国際的であれば評価は国境を越えやすいですが、
文化に根差したコミュニケーションが必要な場合は
それぞれの文化を知らないといけませんので、
なかなか簡単ではないなーというのが私の見解です。
(日本語しかわからない人に英語で伝えても伝わらない、あのカンジです・笑)

 

■知っているデザイナーさんかも?
田中一光さん(無印良品を作った方)
大貫卓也さん(ソフトバンクのロゴをデザイン)
佐藤可士和さん(ユニクロのロゴをデザイン)
水野学さん(くまモンを作った方・笑)
森本千絵さん(ミスチルやゆずのCDジャケットのデザイン)

皆さんグラフィックデザイナーというよりも
アートディレクターでもあるのですけど、
アートディレクターやクリエイティブディレクターの解説は明日に。

 

 

♦ エディトリアルデザイナー

雑誌や書籍などの出版物の中身・誌面構成のデザインが
専門のデザイナーです。

こちらはグラフィックデザイナーが兼ねることもあり、
グラフィックデザイナーとの境界は特に曖昧です。

もしかしたらエディトリアルデザイン専門の人は少ないかもしれません。

最近はiPadなどの電子媒体が増えていますので、
雑誌はレコードのような残り方をしていきそうな時代の流れを感じますが、
こちらのデザイナーはどうなっていくのか、
近い業種な分、他人事とは思えません。(苦笑)

 

■知っているデザイナーさんかも?
杉浦康平さん
祖父江慎さん

 

◆◆◆

いずれにせよ今の時代の流れとして、
それぞれの分野の境界はかなり曖昧になっています。

グラフィックデザイナーがプロダクト開発から関わったり、
プロダクトデザイナーが全体のブランディングのために
店舗設計や印刷物も手がけたりなど。

それぞれの分野のデザイナーは入り口が違うだけで、
ブランディングに大きく関わっているからです。

最近はブランディングを
思想から表現までを一気通貫させるために
考えて作る人の距離をゼロか1チームとして近づけているから
そうなってきたといえるでしょう。

ブランディングとデザインの関係は
いずれ書きたいと考えています。

 

それではまた!

 

*** 今日の雑談 ***

とある段取りの日付が決まったのですが、
〆切ができると現実感が半端なく大きくなりますね(^^;)

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