am blog am blog am blog

ブランディング

『部分最適の集合体は全体最適にはならない』→ デザインほど、その結果がわかりやすいものはない

Posted on 2015-08-03

IMG_1817

新国立競技場に続きエンブレムでも騒ぎが起こっている東京五輪2020ですが、
改めて思うところをブログに記そうと思います。

 

♦ やっぱり気になる東京五輪2020のコンセプト

新国立競技場が白紙撤回になった際にもブログに触れましたが、
ビジョンには『Discover Tomorrow 未来(あした)をつかもう』とあります。

↓こっちが正式なんですかね?(苦笑)
https://tokyo2020.jp/jp/vision/

 

いずれにせよ、この言葉のままでは
あまりに曖昧すぎてそれぞれが想う未来を描いてしまいます。

そのコンセプトを総括し、
どのジャンルのアウトプットにもその世界観を体現したものを
それぞれの専門のデザイナーに作り出してもらうには
発注者側の考え方のディレクションが必須です。

そこもデザイナーを巻き込んで作っていくか、
信任して預けるか。

全ての“目に見えるもの”にするときに、
統一したメッセージを伝えるために
どんなイメージで総括していくのかを決め、共有することが大事です。

「カッコ良くして」というオーダーは、
“何”をカッコいいと感じて、“どうして”カッコ良くしたいのかを伝える必要があるように、
(和風っぽいのがカッコいい、英国式ジェントルマン風がカッコいい、
黒がカッコいいも含め、などなど)
いいアウトプットにはいいインプットも必要なのです。

 

まあ、一連の流れを見ていると、、、ないんでしょうねぇ。。。凹

 

♦ それぞれが頑張っていても…

新国立競技場のデザインがどうとか、
エンブレムが似ているかどうかとか、
ボランティア用の制服がどうがとか、

建築物も、エンブレムも、制服も、
全てがベストを尽くそうとそれぞれの立場のデザイナーが頑張っているはずなのに
それぞれがバラバラな印象にできあがり、いちデザイナーとして切なくなってきます。。

 

ドラッカー先生の言葉に、
「部分最適の集合体は全体最適にはならない」とありますが、
デザインほど結果が目に見えてしまう分野もないのではないでしょうか。

思想の具現化ですから。デザインされたものは。

 

♦ グランドデザイン(全体構想)

オリンピックほどの国際事業にこそなくてはならなさそうですが、
これに大小に関わらず政治的要素が絡んでうまくいかないものなのでしょうかね。

良い悪いは別にして日本で一番大きい代理店に丸投げした方が
グランドデザインもしっかりできたかもしれません。
(政治的に無理だと思いますが。苦笑)

 

 

今日も来てくれてありがとうございます^^

それではまた!

 

*** 今日の雑談 ***

やっと熱も下がってきました。
でもまだ扁桃腺が腫れているので
ウォーキング&スロジョグはしばらくお休みです。

 

ビジネスにデザイン名刺は本当に必要?

Posted on 2015-07-27

IMG_9564

ビジネス(商売)に名刺が必要な場面が多いかと思います。

それが見た目にもカッコいいデザイン名刺である必要があるのかどうか、
グラフィックデザイナーとして思うところをブログに記そうと思います。

 

♦ 名刺もこだわるべき?

会社員なら会社の名刺があるので個人でどうのはないですが、
特に名刺が必要なのは、起業時や会社以外で個人のが欲しいときかと思います。

まず起業にしろ個人にしろ、
「こだわれるのなら、こだわるにこしたことはない」というのが正直な意見です。

トム・ピーターズ『サラリーマン大逆襲作戦(1)ブランド人になれ!』でも
名刺の重要性が語られています。

 

ただし思うのは、個人的に趣味で作るのならともかく、
特に起業時は名刺のデザインにお金と時間を投入するより、
クライアントへ自社のサービスや商品なりを
どういうかたちにしていったらいいのかを考え実行する方へ
資本(お金と時間)を投入した方がいいのではないでしょうか。

 

落ち着いて考えたいのは名刺は消耗品だということです。

一度作ったらもう終わりというワケにはいきません。
なくなればまた作る必要が出てきます。

起業時は早い段階で事業が変化する可能性も大きいですから、
その度に名刺の内容も変える必要が出てきます。

全体的に余裕があるのならいいですが、
名刺変更の度にお金と時間がかかり、
本来こだわるところにこだわれなくなっては本末転倒もいいところです。

 

♦ 確かに入り口でつまずかない方がいい

医療・保険・会計・弁護士などの命とお金にまつわる手堅いビジネス系は、
オシャレ感とかそういうのを求められていないので
本人に清潔感や誠実感があればいいと思います。

でも、イメージも売る(もしくは売りたい)商売はちょっと事情が違います。

いわゆるクリエイティブ系(デザイナー・フォトグラファー・スタイリストetc.)、
美容系(エステ・ヘアスタイリスト・ファッションコーディネイトetc.)の、
ダサいことの減点が大きい職種は気を遣った方がいいですよね。(笑)

もしくはダサい業界と思われている職種の方は(どことは言わないけど)、
事業と本人のキャラのマッチングが重要ですが、
少し気を遣うだけでメリットが大きく上回るかもしれません。

 

でも名刺はやっぱりたかが名刺。

(+)→(−)にしたり、
(−)→(+)に変換するほどのインパクトはほとんどないと
今まで様々なデザインの名刺を受け取ってきて感じてきました。

なんたって本人の第一印象のインパクトの方が大きいですから。

 

♦ 全体(本質)から部分(名刺など)へこだわりを行き渡らせる

原則としては、お客さん(顧客)が求めているなら
名刺も期待にあわせて細部までこだわればいいと思うのです。

自分のために作るのではなく、ということです。

考え無しは問題外ですが、
名刺は割り切って、事業・サービス内容にこだわる選択もあるのです。

 

最近では全くの初対面で出会うというより、
SNSや様々な情報発信から、
会う前から相手のことを知った上で会う機会が増えています。

究極的には名刺そのものが必要のない事業状態へ
持っていくことなのかもしれません。

 

実は名刺のデザインそのものよりも
事業全体のビジュアルブランディングにこだわる方が重要で、
あくまでも名刺はその一環でしかないんですよね。(笑)

部分にこだわるより、
全体(本質)から部分へこだわりを行き渡らせることで
「細部に神が宿る」といわれる状態になるのです。

 

 

今日も来てくれてありがとうございます^^

それではまた!

 

 

*** 今日の雑談 ***

久々に朝にブログを更新。
大きな日課が朝のうちに減って気持ちが楽になりますね。(笑)

 

デザインは投資

Posted on 2015-05-17

“デザイン”は言葉自体に内包する意味が多くありますが、
ここでは私の専門の視覚情報「ビジュアル(イメージの可視化)」を
中心にしたいと思います。

 

♦ 数値化しにくいものに何を求めるか

多くを売りたい商品(あるいはサービス)に
デザインを付加させたい時、
すぐに多くを売りたいのか、
イメージを一定以上の基準を満たしたブランディングとして展開したいのかで
表現するものも、つくるものも変わります。

前者は直接的にメッセージとメリットを言葉も含めて伝えないといけません。

コピーと呼ばれる言葉のメッセージは強力です。
伝えたいことがそのまま伝えられますし、詳しく伝えることができます。

後者は、短期の直接的な売り上げに結びつかない可能性もありますが、
イメージだけでお客さんから「ないわ〜」とシャットダウンされないようにしたり、
「なんかいいな」と思ってもらうのが役割です。

 

♦ 見た目から引っぱってもらう

ビジュアルって、単に見た目じゃない?と思われるかもしれません。

ですが、「外見はいちばん外側の中身」との言葉もあるように、
思いの外、意識していること・していないことを相手や周りに伝えています。

 

あえて言うと、デザインでは中身そのままを出すのが正解とも言えません。

望む方へ変化するように背伸びすることこそ大切です。
(飛びすぎるとギャップが大きくなりすぎてダメですが。笑)

それは変化の先取りともいえるもので、
言語以外の情報は人を無意識にコントロールしてくるものだからです。

言葉とデザインは、新しい関係を促すもの。

そういう意味で、
デザインはコストではなく投資なのです。

 

 

今日も来てくれてありがとうございます^^

それではまた!

 

*** 今日の雑談 ***

昨日行ったスプツニ子!『エイミの光るシルク』展は、
個人的にはドレスよりも遺伝子操作された蚕(正確には成虫蛾)の目が光っていたのに衝撃。
光る糸を出す遺伝子を持つ個体の目印に、目も光るようにしたとかで。。
展示内容以上にそのテクノロジーの発展に興奮しますね。(笑)

*写真は糸そのものが発光しているシルクと繭。
IMG_4507

 

デザインは、全体から考えないと機能しない。

Posted on 2015-05-03

前回のエントリーでは
デザインの定義を「ビジュアライズ」つまり〈イメージの可視化〉とし、
本来のデザインという言葉の意味する「思想・設計」を含まずに
意味する範囲を狭めてまとめました。

「百聞は一見にしかず」の“一見”の価値

今回は「思想・設計」も含んだデザインとは
どういうものかをまとめてみます。

 

♦ それぞれにデザインがあるのではなくて

専門がグラフィックデザインなので、まずは専門業務からの視点で書きます。

商品そのもの、それらを包むパッケージ、
HPやロゴや名刺や看板などなど、
店舗ならインテリアや店頭ツール、
広告、キャンペーンも含めて、
サービスや商品のストーリーや魅力がお客さんへと伝わるように
コミュニケーションをあらゆる接点からとっていきます。

もちろんここではネーミングやコピーも大きな役割を果たしますし、
何かが単独で機能して大成功ということではありません。

また、営業・接客・仕組みなどの連携があってこその商売です。

当然、常にお客さんのニーズは何か?や
ドラッカーの「何がなされるべきか」の問いは続けることになります。

 

それぞれのコミュニケーションの働きを計画・設計し、
全体の最適であるかどうかの判断をするのが
本来デザインが意味することです。

それらを踏まえた上で、
文字も含めたコミュニケーションの最終アウトプットが
「ビジュアライズ」つまり〈イメージの可視化〉なのです。

(そもそも、“文字”も“言葉の図”ですから!笑)

 

♦ デザインは全体から考えないと機能しない

書くのは簡単ですが、難しいことでもあります。

やったらやったなりの結果が出るのは間違いありませんが、
ほとんどが、うまくいく成功方式などなく、
どのプロジェクトも成功を狙っても
やってみなければわからないことだらけだからです。

また、「ビジュアライズ」されると
目の前に見えるものだけで判断をしてしまうので、
そこだけを自分の好き嫌いだけで決めようと
全体の視点や、そもそも誰のために作っているのかが
抜けやすくなることがとてもとてもよくあります。

デザインの「ビジュアライズ」された部分で
全体の不完全さを補おうとしても、残念ながらほとんどが機能できません。

少しごまかせるかどうかの程度問題です。

 

何かと言いたくなる「ビジュアライズ」でアレコレ悩むのではなく、
そもそも何を目的としているのかを見つめ続けることこそ、
全体からデザインを考えることになります。

それがブランディングへとつながるのです。

 

 

今日も来てくれてありがとうございます^^

それではまた!

 

*** 今日の雑談 ***

週末に見に行ったサントリー美術館の『若冲と蕪村』展は、
若冲の絵を観にいったようなものですが(蕪村ごめんなさい)、やはり見応えありました。
若冲は千年に一人の絵師だと思っています。
絵のクオリティが時代を超越しているんですよね。千年後に見ても新しいでしょう。
5月10日までなので混んでました。。。(もっと早く行けばよかった・苦笑)

 

デザインとブランディング

Posted on 2014-08-18

“ブランディング”という言葉が定着して随分経つように思います。

 

♦ 何者であるかを知らせること

“ブランディング”においてはあらゆる方があらゆる分野から語っています。

企業であれ個人であれ、
自らが何者であるのかを周りに伝え続けた方が
よりメリットの大きい時代になったからだと考えています。

『広告』は「広く告げる」と書きますが、
『広告』もブランディングの一部、
あるいは「広く告げる」ことで
そのブランドを強化していく役割を担っています。

 

♦ 多様化した現在

25年くらい前なら、広告を出すなどの
ブランディングが必要なのは主に大企業が中心でした。

一部の方を除いて(芸能人とか)、
個人では当事者になることは少なかったので、
ブランディングと言えば大企業のことを指すことが多かったと思います。

ですが、個人でできることが多くなってきた現在、
自分が何者であるのか・何ができるのか・できないのかを
適切に広く伝えておくことが生きやすくなる条件になってきました。

また、大企業でも外に向けるだけでなく、
会社がどの方向へ向かおうとしているのか、仕事の意義などを
社員一人ひとりに向けたインナーブランディングとして、
広告する(広く告げる)時代ともなっています。
例:ヤンマープレミアムブランドプロジェクト旭化成の企業広告

 

♦ デザインとブランディング

間違いなく切っても切れないくらいの関連事項です。(笑)

なぜなら、ブランディングをしようと考えたら、
そこには問題を解決するための設計思想が必要です。

その設計思想こそがデザインの核となる部分だからです。

プロジェクト次第では、
ビジュアルそのものの関わる比重は変わるかもしれませんが、
ブランディングがなくなることはありません。

どんなビジュアルが機能し、必要なのかどうなのかの判断も含め、
デザイナーはブランディングにより深く関わるプロと言えます。

 

♦♦♦ まとめ ♦♦♦

プチなこだわりですが、
デザインをクリエイティブとは言わずにいました。

やることのニュアンスがより伝わるのなら、
小さいこだわりは捨てた方がいいですよね。
(まだどちらがいいのかは検討中ですが。苦笑)

今まで仕事の方向性というか、
一人でそこそこでやるのか、
世の中に向けて世界がよくなるように、
もっとデザインを活用するよう動くかの腹を括れずに、
あれこれやりながら決断を先延ばしにしてきました。

週末にデザイナーの大先輩から、
「もちろん後者でしょ、前者はいつでも可能だ」と
背中を押していただきましたよ。(苦笑)

個人であろうと、企業であろうと、
ブランディングに携われる専門職であることに喜びを感じつつ、
もっと積極的にやっていこうと思った夏でした。

 

それでは今日はこの辺で!また明日

 

*** 今日の雑談 ***

日の出る時間が段々遅くなってきたり、
涼しい日が増えたり、鈴虫が鳴いていたりと、
夏ももう終わりですね〜
夏の終わりってどうしてこんなに寂しく感じるんでしょうか。(笑)