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デザイン

デザイン業界のあり方が変わるエポックメーキング?

Posted on 2015-09-01

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2020東京オリンピックのエンブレムが
とうとう使用中止のニュースが出てきました。

東京五輪エンブレム、使用中止の方針 大会組織委 (日経)
東京五輪エンブレム使用中止 組織委方針 佐野氏が制作 (朝日)

 

♦ で、なにが問題か?

文章にしろ、ビジネスにしろ、デザインにしろ、
自分の腕を上げたければ、まず真似るのが近道です。

人間、自分一人の脳内だけで考えて
実力を上げ、価値のあることを作り上げられるのは
本当に一握りの天才だけです。

 

また、斬新なアイデアでも
「自分が思いついたら、同じことを世界に数人は思いついている」と
言葉尻は多少違っても、こんな内容のことを聞いたことはありませんか?

自分の頭で考えても
他の人と考えていることが似かよることは
なくはありません。

 

とはいえ、2020東京オリンピックのエンブレムはまた別の話。

偶然の一致が結果的にあっても、
商標に関しては
デザイナー(制作者側)はチェックはせず、
クライアント(依頼者側)が確認をします。

それはデザイナー(制作者側)には
『日本中、あるいは世界中の商標権抵触を回避するための
知見を持ち合わせていません』というのが理由です。

下のブログから引用。
責任は常に、「選ぶ側」にあるのです。

 

で、佐野さんのエンブレムも
実際に原案がどんなに他と(マズいほど)似ていても、
本当に盗作だったかどうかは私にはわかりません。
やっぱり信じたいんですよー><

自分が今まで作ってきたもの中にも、
似たものが実はこの世に多くある可能性はあるのです。。。

 

でもですね、佐野さんのエンブレムの好き嫌いはともかくとして、
エンブレムの活用例(イメージ図)で使った写真の無断使用は、
言い逃れができないマズさです。。。。

トートバッグの件もありますし。。。。

 

♦ デザイン以前の話になってしまう

広告やグラフィックでは、写真使用を前提とした場合に
カメラマンに依頼する前のプレゼン用のカンプでも、
クライアントがわかりやすいようにイメージ図を作ります。

そもそもない写真を使おうとしているのだから、
イメージ通りの写真はこの世に存在しません。

ストックフォトと呼ばれるところからお金を払って使用するか、
個人のものなら使用許可をもらうか(金銭絡みつつ)、
カンプ用に写真を撮るか、カンプライターと呼ばれる
カンプ用のイラストを描く専門家に依頼してイラストでイメージ図を作るか、です。

いずれもお金がかかるか、自分で撮るなら時間がかかります。

 

それらはデザイン料とは当然別料金なので、
予算が少ない仕事ではクライアント側も理解が進んでいないと
コスト増を嫌がりますし、請求に転化できないからと
なあなあにしているところは少なくなく存在しているでしょう。

 

【専門用語解説】
ストックフォト:ストックフォト(Stock Photo)とは、頻繁に使用されるであろうシチュエーションで予め用意された写真素材のこと。(Wikipediaより)昔はポジのフィルムで探した。

カンプ:簡単にいうと仕上がり見本。デザイン案の完成確認用の図のこと。デジタル時代になりスケッチでのアイデア案の確認はプロ同士でしかやらなくなったかも。

 

フリー素材もありますが、
フリーは無料なだけにクオリティに劣ることが多いので、
探しても徒労に終わることが多いです。。
ストックフォトもそういうことありますけどね。

「この画像勝手に使っていいのかなぁ?」Googleで著作権フリーの画像を検索する方法。#44

 

私のブログはmorgueFileという海外フリー写真素材サイトをちょっと前まで使ってました。
「Free photos」のところだけ。(笑)
http://www.morguefile.com/

 

♦ 後出しジャンケンですけど。

2020東京オリンピックエンブレムは招致決定後に公募したとはいえ、
応募資格では『東京ADC賞やTDC賞、ONE SHOW DESIGNなど
組織委員会が指定した国内外の7つのデザインコンペのうち、
2つ以上を受賞しているデザイナー』に限定されました。

ざっくりいうと、
応募資格を国内業界内の1%以下ほど(百数十名くらい?200人いるのかな??)のデザイナーに限定したので
出来レースでもあるんじゃないかと疑われる余地があったといえます。
(私も資格外だったので限定されたことに当時愚痴ったのは認めます。苦笑)

一般公募だと膨大な量になって選ぶのも大変だったろうし、
プロでないと展開できないとの委員会側の意見もありましたが、
桜の招致ロゴは公募して学生の作品を選出後に
インダストリアルデザイナー榮久庵憲司(えくあんけんじ)氏の監修で
ブラッシュアップされたものですので、
そういった手法もなくはないんですよね。

 

まあ、そこを突きたいのではなく。

応募の段階で思いっきり応募資格のハードルを上げておいて、
コンペフィーも支払わず、決まった案にだけ100万円(+招待状)という金額で
国内外のトップクリエイターに2ヶ月もない短期間で、
各メディアや動画展開まで考え作ってもらおうというのも
なんだか虫がよすぎません?

逆に「バカにすんな」と誰も応募しなかった方が
良かったんじゃないかと。(笑)

 

ロンドン五輪エンブレムは
ブランド・コンサルタント会社に40万ポンド(今のレートでおよそ8,000万)で
それは個人に支払われていないし、高いと悪評だったみたいですが。

ザハには採用中止で十億円単位で支払うですよね?うーん。。

 

今さらのたらればなんて
いくらでも言えるので気楽なもんですけど(^^;)

64年の東京オリンピックとは違う意味で
デザイン業界のあり方が変わるエポックメーキングとなりそうです。

 

 

今日も来てくれてありがとうございます^^

それではまた!

 

*** 今日の雑談 ***

1ヶ月ほど詰まった感のある右耳が
いまだに治らないので耳鼻科に行ってきました。
また来週に再診に行きます。。
で、調剤薬局で処方してくれたマダムな薬剤師さんが
薬のことも丁寧に教えてくれるし、
笑顔からカンジのいい方ですごく安心しました。
私の中でナンバーワンです。(笑)

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